千葉の登山スポット5選|鋸山・伊予ヶ岳など初心者向けの低山を比較【房総】

千葉の低山5選 登山ガイド
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千葉県に高い山はありません。県の最高峰でも標高400mちょっとです。それでも「登山がつまらない」とはならないのが、房総の山の面白いところです。

垂直の岩壁がそびえる鋸山、鎖場で登る伊予ヶ岳、サルの棲む山深い高宕山。低いのに個性が濃い5つの山を、実際に登った鋸山のレポート込みで紹介します。

山名標高こんな人向け
鋸山329m登山デビュー・観光も楽しみたい
伊予ヶ岳337m鎖場のスリルを味わいたい
高宕山330m静かな山歩きに浸りたい
鹿野山379m車で絶景・家族のお出かけ
富山349m里見八犬伝の史跡めぐり

鋸山(のこぎりやま)

緑の低山と里山の風景

断崖絶壁の「地獄のぞき」で有名な、千葉登山の入門にして代表格

標高329m。江戸から昭和まで石を切り出していた歴史そのままに、人工の垂直岩壁が空に切り立つ、千葉でいちばん知られた山です。

この鋸山には実際に登ってきました。コースの様子や持ち物、かかったお金まで、詳しくは下のレポートにまとめています。

コースと所要時間

歩いて登るなら、石切の歴史を感じる車力道コースか、眺めのいい観月台コース。どちらも片道1〜1.5時間です。

体力に不安があればロープウェー(約4分・往復1,200円)という保険もあります。登りは車力道、下りはロープウェーの組み合わせが定番です。

見どころとアクセス

崖から突き出た岩の上に立つ地獄のぞき、高さ31mの大仏がある日本寺(拝観料700円)、遺跡のような石切場跡と、見どころの密度は県内随一。

アクセスはJR内房線・浜金谷駅から徒歩圏、車なら館山道・富津金谷ICからすぐです。

伊予ヶ岳(いよがたけ)

「千葉のマッターホルン」。低山なのに鎖場つきの本格派

標高337m。とがった岩峰の姿から「千葉のマッターホルン」と呼ばれる山です。山頂直下にロープ場・鎖場の急登があり、この5座のなかで一番「登山をした」感が味わえます。

コースと所要時間

登山口は平群(へぐり)天神社。往復1.5〜2時間です。中腹の東屋までは歩きやすい道が続き、そこから山頂までがロープ場の核心部。雨のあとは滑りやすいので注意してください。

見どころとアクセス

山頂からは360度の大展望が開け、晴れれば富士山まで見えます。登山口に無料駐車場(十数台)とトイレあり。

電車の場合はJR内房線・岩井駅から市営バスで「天神郷」下車、徒歩5分ほど。体力があれば、隣の富山まで縦走するコースも定番です。

高宕山(たかごやま)

ニホンザルの棲む房総の奥山。低山離れした山深さ

標高330m。君津の山あいにあって、標高からは想像できない山深さが魅力です。ニホンザルの生息地としても知られています。

コースと所要時間

定番は石射太郎(いしいたろう)登山口から、石射太郎山(258m)を経て高宕山へ向かうルート。往復3〜3.5時間で、関東ふれあいの道の一部になっています。

岩をくり抜いたような高宕観音の境内を抜けて山頂に出る道のりは、ちょっとした冒険気分です。

見どころとアクセス

山頂からの眺めは千葉県眺望百景に選ばれています。公共交通では行きにくいので、車でのアクセスが現実的です。野生のサルに出会っても、餌やりは絶対にしないでください。

鹿野山(かのうざん)

山上まで車で行ける展望名所。「天下の奇観」九十九谷

標高379m(白鳥峰)。白鳥峰・熊野峰・春日峰の3峰の総称で、千葉県で2番目に高い山です。山上まで車道が通じているので、登山というより「山の上の観光地」として楽しめます。

コースと歩き方

歩いて登るなら、日本山岳会の「日本の山岳古道120選」に選ばれた北参道などの古道歩きが面白いところ。山上の九十九谷展望公園から谷へ下るトレッキングコースもあります。

見どころとアクセス

聖徳太子の創建と伝わる神野寺と、明け方の雲海で知られる九十九谷展望公園が二大スポット。房総の山なみが日本画のように連なる眺めは「天下の奇観」と評されました。

JR内房線・佐貫町駅から神野寺行きのバスがあります。ドライブがてらの家族連れにもおすすめです。

富山(とみさん)

『南総里見八犬伝』の舞台をめぐる周回ハイキング

標高349m、北峰と南峰からなる双耳峰です。『南総里見八犬伝』の舞台として知られ、伏姫が籠もったと伝わる伏姫籠穴など、物語ゆかりの史跡が山中に点在します。

コースと所要時間

定番は市営駐車場を起点に、伏姫籠穴〜北峰〜南峰〜福満寺と回る周回コース(約6.3km・3時間半ほど)。山頂手前にはやや荒れた区間もあるので、足元はしっかり固めていきましょう。

見どころとアクセス

北峰の展望台からは東京湾ごしに富士山方面の眺めが広がります。JR岩井駅から登山口の市営駐車場まで徒歩20分ほどと、電車派にも優しい山。伊予ヶ岳とセットで縦走する人も多いです。

よくある質問

登山デビューはどの山がいい?

鋸山がおすすめです。整備されたコースに加えて、きつければロープウェーに切り替えられる「保険」があるのが初心者向き。地獄のぞきや大仏など、登山以外の見どころが多いのも魅力です。

日帰りで登れる?

登れます。この記事の5山はどれも標高が低く、日帰り登山圏です。都心からでも朝出発で十分間に合います。

冬でも登れる?

房総の低山は積雪がほとんどなく、空気が澄んで眺めがいい冬はむしろ人気シーズンです。ただし朝晩の冷え込みや路面の凍結には注意して、防寒と足元だけしっかり整えてください。

服装や持ち物はどうすればいい?

低山なので大げさな装備は不要ですが、靴だけは滑りにくいものを強くおすすめします。そろえ方はこちらの記事にまとめています。

まとめ:千葉の山で自然と絶景を楽しもう

千葉の低山、こう選ぶ
・初めての一座なら、鋸山(ロープウェーの保険つき・観光も充実)
・スリルが欲しいなら、伊予ヶ岳の鎖場
・静かな山歩きなら、高宕山
・家族でお出かけなら、鹿野山
・史跡めぐりなら、富山

どの山も日帰り圏で、雪の心配がほぼないのが房総の強み。空気の澄む秋冬こそベストシーズンです。まずは鋸山から、房総低山の魅力に触れてみてください。

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